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【例文付】ネガティブな志望動機や未経験でも大丈夫! 事例別ポイント&NG例

たいていの履歴書には「志望動機」の欄がありますが、自分の伝えたいことをしっかり伝えるのは難しいものです。アピールできるような動機がないという方でも、しっかりと考えて書くことで立派な志望動機になります。この記事では人事担当者が「会いたい」と思えるような志望動機の書き方を、NG例を含めて解説します。

大前提:読む人の気持ちを考える

絶対に忘れてはならないのは「読む人の気持ち」です。

志望動機を書く際には、「相手にどう伝わるか」「読むことが負担にならないか」を意識してみましょう。

ポイントは3つ

志望動機を書く際に必ずチェックしてほしいのが、以下の3つのポイントです。

  • 文字数は200〜300文字
  • 求める人材とマッチさせる
  • 体裁を整える

文字数は200〜300文字

人間が30〜1分程度で無理なく読めるのが、200〜300文字程度と言われています。
採用担当者は業務の合間に大量の履歴書を読んでいるので、読むだけで時間をとられる長文は好まれません。

ほとんどの場合、長くなってしまうのは内容がまとまっていないだけです。自分の言いたいことを短い文章でまとめましょう。

求める人材とマッチさせる

どんなに素晴らしい経歴や動機も、求める人材像とマッチしていなければ意味がありません。
志望動機では「企業が求めている人物像や会社の風土」と「自分が実現したいこと」がマッチしていることをアピールしましょう。

自分が持っているイメージと実際が異なることもあります。現職と同じ業種であっても必ず採用サイトなどで仕事内容や雰囲気をしっかり調べましょう。

体裁を整える

見た目より中身と思いがちですが、ビジネスのプレゼント同じで、文章の体裁は印象を大きく左右します。特に手書きであれば重要です。

面倒であっても、手書きであれば鉛筆で罫線を下書きする、文頭がずれないようにするなど、基本的なことを省かないようにしましょう。

基本構成は3段階

基本となる構成は以下の3段階です。

書き出し:志望するきっかけ

中身:活かせるスキルや根拠、具体例

締め括り:目標

自分の伝えたいことを上記の3つに分けて考えるとまとまりやすくなります。

【事例別】志望動機の例文

事例に応じた例文を紹介します。

未経験

「未経験歓迎」とあっても、選考では経験者と同じ土俵で比べられます。熱意だけでなく今までの職種で活かせるところをアピールしましょう。

営業事務から人事へ

営業担当者のサポートを通じて、自分の仕事が営業成績にも影響することを実感しました。その中で、営業職だけでなく社員が活躍するために働く人事の仕事に興味を持つようになりました。

現職ではアポイントの調整など対人業務のほか請求書発行などの業務に携わり、ミスのない仕事を評価いただいております。

人事業務は未経験ですが、貴社が掲げる「社員とともに育つ会社」という理念の一助となり、社員の皆さんと会社の架け橋となりたいと考えております。

本的な心構えができていれば、それほど大きな失敗をする危険はありません。

ポイント

人事の仕事は多岐に渡り、例えば採用業務であれば面接日程調整や面接官との打ち合わせが業務範囲になります。人事自体は未経験でも「ミスなく正確な仕事ができる」「社外対応ができる」といったことを能力としてアピールできます。

経験者

経験分野や職種への応募では、「転職で何を実現したいか」をアピールしましょう。

大手保険会社の営業から小規模保険代理店の営業

生命保険の営業担当として個人向け新規営業を行なっております。契約が完了した後は既存顧客の担当者に引き継ぐため、その後のサポートができないことにやりきれなさを感じておりました。

そのような折、貴社ではひとりのお客様を新規契約以降も長く担当することを知り、「これだ!」と感じました。
現在はお客様のライフプラン設計に役立てるため、年金アドバイザーの資格取得に向けて勉強中です。資格だけでなく、これまでの経験と知識を活かし、即戦力として貢献したいと考えております。

ポイント

「現職で実現できないことが貴社では実現できる」という点を伝えることが重要です。また現職と志望先との業務内容の違いをどのように埋めていくのか、自己啓発やこれまでの経験の活用方法をアピールしましょう。

ブランクがある場合

ブランクがあることは一概にマイナスではありません。ブランクの理由を正直に話した上で、仕事に取り組む意思を伝えましょう。

親の介護でのブランク、同じ職種へ

前職では経理の担当者として売掛と請求の管理を行なっておりました。ミスが会社の信用にも関わるため責任は大きいものでしたが、細かい作業が得意であったこともありやりがいを感じておりました。両親の介護のため3年間現場を離れましたが、施設に入居が決まり安定して就業できるようになりました。現在は感覚を取り戻すことと自己啓発を兼ねて簿記1級の勉強をしております。

ポイント

ブランクがある場合、どのくらいの期間で現役レベルまで戻せるかを見られます。経験がある業界であっても、新しい知識をキャッチアップしていく姿勢をアピールしましょう。資格取得などのわかりやすいものでなくとも、以前の仕事に対しての周囲の評価や仕事への取り組み方でも充分です。

ネガティブな動機での転職

一般的にネガティブとされる動機で転職を考える場合、そのまま書いてしまうと良い印象にはなりません。言い換えの例をご紹介します。

お金を稼ぎたい

→これまでの経験を活かしてステップアップしたい

→現職ではノルマを達成してもほとんど給与が上がらず成長を実感できない

残業をしたくない

→ひとつひとつの仕事に丁寧に取り組みたい

→効率よく仕事をしたい

家の近くがいい

→生まれ育った地域の発展に貢献したい(金融、建設、インフラ関係など)

できれば「家の近くがいい」という内容は記載しないほうがベターです。どうしても他にない場合は、業務内容と絡めると良いでしょう。

NG例

最後にやってしまいがちなNG例を紹介します。自分が書いた志望動機が当てはまっていないかチェックしてみてください。

「学びたい」が全面に出ている

未経験の場合に多いのが「学びたい」という内容です。採用する側は活躍してもらいたいので、学びたいという意識が目立つと良い印象にはなりません。

「御社の理念に共感しました」のみ

理念に共感すること自体は良いのですが、漠然としていて誰でも書ける内容です。どこに共感したのか、自分の経験ややりたいことと理念がどうマッチしているのかを書きましょう。

やりたいことだけ書いている

「人の役に立ちたい」など自分のやりたいことしか書かれていないパターンです。

職種への希望としては良いのですが、それだけだと「ほかの会社でも良いのでは?」と思われます。なぜその会社を選んだのか、またどのように会社に貢献できるのかも合わせて書きましょう。

さいごに

積極的にこの会社に入りたいという場合はもちろん、たとえ「どこの会社でもいい」と思っていても、何かしら選んだ理由があるはずです。

選んだ理由を具体的に掘り下げて、熱意をしっかり伝えられる志望動機を作りましょう。