1. ホーム
  2. ブログ
  3. 契約社員として働く不安を解消! 仕事選びのポイントとよくある勘違い

契約社員として働く不安を解消! 仕事選びのポイントとよくある勘違い

気になる求人の雇用形態が「契約社員」だからといって、転職先の選択肢から外していませんか?

これまで正社員として働いていると、契約社員として働くことに漠然とした不安を抱く方も多いと思います。しかしその不安は、実は勘違いによるものかもしれません。

契約社員=有期契約ではありません

契約社員は有期契約と思われがちですが、「無期雇用の契約社員」という形態もあります。

この記事では、基本的に「有期雇用の契約社員」という前提で解説します。

正社員との違い

ひとくちに契約社員と言っても、労働条件や待遇は会社によって千差万別です。ここでは法律上の違いを紹介します。

自由に退職できない

正社員(無期雇用)であればいつでも退職することができますが、契約社員(有期雇用)は原則として契約期間の途中で退職することはできません。

もちろんパワハラなどの事情がある場合は例外ですし、会社側の同意があれば問題ありません。

「雇止め」がある

雇止めとは「契約期間が満了したことによる退職」です。

正社員(無期雇用)であれば解雇は基本的にいつでもできますが、解雇が妥当と認められる正当な理由が必要です。

いっぽう雇止めはあくまで「契約の終了」であるため、解雇よりは法的な制限が緩くなります。

ただし何度も契約を更新しているなど「更新を期待させるような状況」があった場合は、雇い止めが無効となります。また契約期間中は原則として解雇できません。

よくある勘違い

契約社員に対する勘違いについて解説します。

退職金やボーナスがない?

契約社員に対する退職金やボーナスの有無は、企業によって扱いが異なります。教育支援制度など待遇全般についても同様です。

残業や異動がない?

契約社員といえども、残業や異動、転勤がないわけではありません。

業務命令として残業を命じられた場合、雇用契約等で「残業あり」となっていれば、基本的には従う義務があります。

社会保険に加入できない?

契約社員でも社会保険に加入できます。勤務時間や勤務期間などにより、法律によって加入義務が定められています。

例えば雇用保険では、所定労働時間が週20時間以上で6ヶ月を超えて働く見込みがあれば原則加入となります。

有給休暇がない?

契約社員でも有給休暇はあります。正社員同様、6ヶ月以上継続勤務した場合は有給休暇が付与されます。

契約社員から正社員になる方法

契約社員から正社員になるには、いくつかの方法があります。

正社員登用制度

社内で正社員登用制度を設けている会社もあります。試験や面談、上司推薦などで正社員登用を決定することが多いようです。

無期転換ルール(5年ルール)

有期契約を「5年を超えて」更新・継続した場合に無期雇用に転換するという、いわゆる「5年ルール」と呼ばれる法律があります。

労働者が転換の申し出を行うことで、企業と「無期雇用契約を締結した」とみなされる法律です。申し出があった場合、企業は拒否することができません。

なお必ずしも「正社員」になるわけではなく、あくまで契約期間が「無期」になるだけです。「無期転換社員」など会社独自の形態になることもあります。

定年後の継続雇用や、専門知識が必要な業務など一定の条件では無期転換の申し込みができません。

契約社員の求人で見るべきポイント

契約社員の求人では、以下をチェックしましょう。

給与の支給形態

収入の安定を目指すなら「月給制」かどうかは必ずチェックしましょう。

契約社員の給与体系は月給制とは限りません。フルタイムであっても時給制であったり、シフト制ということもあります。

正社員登用の実績

正社員登用の制度や5年ルールがあっても、実績があるかどうかは別物です。

制度としてはなくとも働きぶりを評価されて正社員になる事例もあるので、実績を確認してみましょう。

残業や異動の有無

ワークライフバランスを重視するなら、残業や異動の有無は必ず確認しましょう。

実際どのくらい発生するのかは会社や部門によって全く異なります。

社会保険の加入

社会保険の加入の有無は勤務時間等によって変わります。特に短時間勤務やシフト制の場合は、加入条件を満たしているか確認しましょう。

契約社員は未経験業界へチャレンジしやすい

未経験業界や未経験職種へのキャリアチェンジを考えるなら、契約社員の求人をあえて狙ってみるのもひとつの手です。

正社員募集の場合、いくら未経験歓迎であっても経験者のほうが優遇されます。企業としても即戦力を期待するため、どうしても正社員の採用ハードルは高いのが現実です。

しかし契約社員の場合はサポート業務に就くことも多いため、未経験者でも採用してもらいやすいと考えられます。

実際に業界の雰囲気を見る機会になりますし、社内で正社員登用のチャンスを待つのも良いでしょう。次に転職する際に「業界経験者」としてアピールすることもできます。

まとめ

契約社員は会社や職種によって労働条件が全く異なります。

「正社員より楽」「正社員より不安定」という一般的なイメージだけで転職すると失敗するので、必ず個別の条件をしっかり確認しましょう。

未経験業種へのステップアップなどメリットもあるので、契約社員というだけで避けることなく、ぜひ検討してみてください。