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「採用代行」と「人材紹介」の違いは? 選び方のポイントも解説

採用代行も人材紹介も人事の業務負荷を軽くしてくれるサービスですが、内容や料金だけでなく、依頼する際の手続きも異なります。

この記事では両者の違いだけでなく、どちらを選ぶべきかの判断基準も解説します。

採用代行とは

採用代行とはRPO(Recruitment Process Outsourcing)とも呼ばれ、採用業務自体を代行するサービスです。

どの業務を委託するかはクライアント企業によって異なり、母集団形成から面接日程調整、内定者フォローなど、一気通貫で依頼することも可能です。

採用代行はあくまで業務を代行しているだけなので、求職者の募集はクライアント企業名で行います。そのため採用代行サービスの企業名が求職者側に知られることはあまりありません。

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RPOサービス(採用代行)とは? 採用を成功させる上手な利用方法
採用活動は会社の成長に必須とはいえ、コストセンターという認識から人手も時間も割きにくいという声をよく聞きます。そのような悩みを解決するサービスとして注目を集めているのが「RPO(採用代行)」サービス。具体的にどのようなサービスなのか、また費用がどのくらいかかるのかなど、RPOサービスの概要を解説します。RPO(採用代行

人材紹介とは

人材紹介はいわゆる「人材エージェント」と呼ばれるサービスです。各サービス側で求職者を集めて、その中からクライアント企業とマッチする人材を紹介します。

また面接日程の調整や合否連絡などこまごました事務手続きも代行してくれます。年収や残業の多寡など求職者が直接聞きにくいということも間に入って調整してくれるので、ミスマッチが起きにくいというメリットがあります。

サービス名で求職者を集めるため、一般的にサービス名が広く知られているのは人材紹介です。

費用の違い

採用代行と人材紹介では、課金形態に大きな違いがあります。

採用代行は月額制

採用代行は月額課金制が一般的で、委託業務の範囲によっては年単位での契約になるもあります。

費用はどの業務を委託するかによって異なりますが、月に30万円〜100万円程度が目安です。

業務に対する報酬なので、極端なことをいえば1人も採用に至らなかったとしても費用が発生します。

人材紹介は成果報酬型

いっぽう人材紹介の場合は、ほとんどが成果報酬型です。1人の採用につき、採用者の年収の35%程度を報酬として人材紹介会社に支払います。

基本的には採用ベースでの費用発生となるため、初期費用はかかりません。

また採用した人が早期退職してしまった場合に報酬として支払った額を返金する「返金制度」を設けているサービスもあります。

依頼する際の手続きの違い

採用代行サービスを利用する際は、採用代行を依頼する側(業務を委託する側)にも、厚労大臣や都道府県労働局長の許可が必要です。

いっぽう人材紹介の場合は、人材紹介サービスを提供する側の企業のみ厚生労働大臣の許可が必要です。利用する側の企業が許可を申請する必要はありません。

これはふたつのサービスに適用される法律が異なるためで、採用代行は職業安定法36条の「委託募集」に、人材紹介は職業安定法第4条の「職業紹介」にそれぞれ該当します。

なお双方とも厚生労働大臣の許可を受けていない業者を利用すると違法な取引となる可能性があるので、必ず許可番号を確認するようにしましょう。

「採用代行」と「人材紹介」はどちらを選ぶべき?

採用代行と人材紹介、どちらを選ぶべきかの基準となるポイントを紹介します。

採用代行を選ぶべき企業

以下のような企業は採用代行が適しています。

・社内に採用ノウハウがない

・人事担当者が少ない/いない

・未経験者でも積極的に採用したい

・採用コストを低く抑えたい

採用代行では社内の採用業務にかかる負荷を減らすだけでなく、自社へのノウハウを蓄積することも可能です。そのため初めて人を採用するという場合にも役立ちます。

また採用代行における母集団形成では、求人情報誌や求人サイトに求人情報を掲載することがほとんどです。そのため幅広い求職者へのリーチが期待できます。

デメリットとしては採用にいたらなくても費用がかかるという点です。逆に言えば基本的に何人採用しても追加費用は発生しませんし、委託範囲や委託期間によって費用を調整できるのでコストコントロールがしやすいというメリットがあります。

採用ハードルを高くし過ぎず、ポテンシャルのある人材を採用するという姿勢で臨むのが良いでしょう。

人材紹介を選ぶべき企業

以下のような企業は人材紹介のほうが適しています。

・スペシャリストやマネジメント層を採用したい

・ポジションや求めるスキルが決まっている

・求人情報を公にしたくない

いわゆるハイクラス層を採用したい場合は人材紹介が適しています。

キャリアアップを目的とした求職者は人材紹介サービスを利用することが多い傾向があります。さらにその中からマッチする人材を紹介してくれるので、密度が高く効率的な採用活動が期待できます。

求人を非公開とすることもできるので、新規プロジェクトの立ち上げメンバー募集など募集していること自体をできるだけ隠したい求人にも向いているでしょう。

また人材紹介企業は求職者側のサポートも行っているので、採用側もその人が持っている能力や職業志向を掴み易いという点もメリットといえます。

まとめ

採用代行と人材紹介の主な違いをまとめました。

・採用代行は採用業務を外部委託すること

・人材紹介は求職者の紹介をしてもらうこと

・採用代行は月額、人材紹介は成功報酬が一般的

・採用代行を利用する場合は、利用側企業も許可が必要

それぞれ違いを理解して、自社にあったサービスを選びましょう。

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